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タイ雑感 (No.93) タイの仏教祝日

ASEAN RYOKO

タイは日本と異なり、仏教関連の祝日が多いのが特徴です。
ただ、太陰暦に基づいているので毎年同じ日が祝日になるとは限りません。

今年はたまたま三宝節(Asarnha Bucha Day)と入安居(カオパンサー)が重なり、連休になりました。会社によっては7/20の土曜日から7/23の火曜日まで4連休のところも多かったと思います。

三宝節(Asarnha Bucha Day)とは、次の三つの出来事があったと日と言われています。

(1)悟りをひらいたお釈迦さまが初めて弟子に説法をした日。
(2)お釈迦さまによる出家式で最初のお坊さんが誕生した日。
(3)それにより、仏・法・僧の「三宝」がそろった日。

この日、仏教徒である多くのタイ人はお寺に説法を聞きに行ったり、戒律を守って過ごしたりします。ですから、仏教関連の祝日は原則お酒を飲んではいけなし、お店は売ってもいけないのです。

入安居(カオパンサー)とは、仏教徒の雨季の安居の入りを祝う日です。と言われても、外国人には何のことだかよくわかりませんね。

そこで、タイで購入した「タイのしきたり」という本で調べてみました。
(以下同書から抜粋)

お坊さんはこの日から三ヶ月間、外泊をせずお寺にこもって修行することになっています。この時期は雨季にあたり、稲や苗が育つ時期でもあります。昔は田んぼや畑と道路の境がはっきりせず、知らない土地でも布教活動に励んでいるお坊さんたちがあやまって苗や稲を踏みつぶすことが多かったことから、お釈迦さまはお坊さんたちが遠出をせずにお寺で修業をする期間を設けたのです。

布教活動や宗教行事で外泊の多いお坊さんにとって、入安居の時期は身体を休める期間でもあり、修行に励んだり、弟子たちと接するいい機会でもあるのです。三宝節同様にこの日もタイ人はお寺へ参拝し、お布施をしたり、亡くなった人への供養をします。

厳格な仏教徒の中には、入安居から三ヶ月間、厳しく戒律を守り、お酒も肉料理も口にしないという人もいるようですね。また、この時期に出家する人も多いようで、先週いつも行くクイティアオ屋(タイラーメン)の人が出家したようです。

その店の息子さんだと思いますが、まだ20代の若者です。いつも短パン・Tシャツ姿できびきびと働いていました。

お店の壁に丸坊主の姿が写った大きな横断幕が貼られていましたが、いつもの髭面の面影はなく、まるで別人です。

何やらタイ語が書かれていますが、恐らく出家する息子を讃えている言葉なんでしょうか?家族にとっても身内が出家するのは一大イベントでもあり、嬉しい出来事のようです。

入安居が明ける三ヶ月後には彼は戻ってくると思いますが、どうだったか一度聞いてみたいですね。

タイ語わかりませんが・・・。

2013年7月29日(月) 長井