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感度RYOKO:タイ雑感No.112「シンガポールでプラナカンの結婚披露宴に潜入!」

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先々週、KS社のMさんを訪ねてシンガポールに行ってきました。
シンガポールは私自身は3回目で、1回目が20数年前、2回目が10年前、そして今回と10年間隔で訪問していることになります。

この地を訪れる度に思うのは、街は急速に発展し近代化(都市化)しているように感じますね。シンガポールと言えば、定番スポットはマーライオンでしたが、最近ではマリーナベイサンズのカジノや屋上展望台、屋上プールが新観光スポットになっています。

どちらかというと、ガイド本によくあるベタな観光スポットより、ディープな場所が好きな私は、最近のシンガポールは綺麗すぎて少し違うかなーと思っていました。

しかし、さすがMさんのアテンドです。
今回も普通ではありえない出会いがあったのです。

それは、プラナカン一族の結婚披露宴に潜り込めたことです。
プラナカンとは、15世紀後半からマレーシアやシンガポールにやって来た中国系移民の子孫のことで、彼らは現地の女性と結婚し、中国やマレーの文化と欧州の文化をミックスさせた独自の文化や生活スタイルを築きました。(ネットから抜粋)

シンガポール最終日、プラナカン地区を歩いていると、黒い服を着て太鼓を持った集団に遭遇。好奇心旺盛なMさんが近づいて確認すると今から結婚披露宴で演奏するという。

イスラム系の衣装をまとった人が私たちに披露宴の様子を見ていけと誘ってくれたのです。このおじさんは新婦(だったかな?)の叔父らしく、とてもフレンドリー。

案内された2階の式場は既に大勢の人が集まっていました。用意されていたマレー料理を食べていけとも言われましたが、丁寧にお断りして式が始まるのを待ちました。

既に新婦は壇上に座り、新郎が来るのを待っているようでした。ようやく到着した新郎が入ってくるのを皆が邪魔をしています。どうやらこれがプラナカンの風習のようですね。

写真は新郎新婦が揃った時に撮ったものですが、綺麗な衣装で新郎新婦とも男前にべっぴんさんです。

見事なビーズ刺繍は華麗なプラナカン文化の一つだそうです。

宴が始まり、民族音楽の歌と演奏が一段落したところで、叔父さんにお礼を言ってその場を離れました。貴重な体験をさせてくれたGhazaliさんに感謝です。

シンガポールは淡路島ぐらいの狭い国土に約540万人が暮らしています。その過密した中に中国系、マレー系、インド系と様々の人種と宗教が入り混じった国です。

言語も英語、中国語、マレー語、タミル語の4ヶ国語で、標識も併記されています。ほぼ単一民族の日本ではなかなか理解し難いですが、この混沌としたところが、地政的な部分とは別にシンガポールを発展させてきた理由なのかも知れません。

さて、10年後のシンガポールはどうなっているでしょうか?
それより、日本がどうなっているかが問題ですが・・・。

2013年12月16日(月) 長井