【海外RYOKO 232】 QC監査
海外のメーカーの製品を提案し採用いただく場合には、お客様の品質・技術管理部/取引先認定監査の工場監査を受ける場合があります。
前回紹介しました中国の鍛造メーカーも2日間に渡り監査を実施していただきました。
このメーカーは、ISO9001に従い品質保証体制を構築し品質マニュアルや社内規定を整えていましたが・・・
◆監査内容は14項目52件について実施されました。
① 品質マネジメントシステム・経営者の責任
② 文章管理
③ 品質記録の管理
④ 設計管理
⑤ 購買管理
⑥ 製造管理
⑦ 製造プロセスの妥当性確認
⑧ 識別トレーサビリティ
⑨ 顧客の所有物
⑩ 製品の保存
⑪ 監視機器及び測定機器の管理
⑫ 製品の監視及び測定
⑬ 不適合製品の管理
⑭ 是正処置
まずは、会社の概要説明をします。続いて、社内組織の説明依頼に対し「組織表」を提出し各部門の責任分担の説明がありました。
出だしはOKです。
しかし、②文章管理でつまずきます。
資料へ記載されている規格の年度が最新版ではありません。
「実際は客先の指定の規格で製作します。その多くが旧年度版の規格の仕様であるため、最新版に差替えていなかった」との説明です。
しっかり管理されているものの、つまずいた時の言い訳が苦しくなります。
途中で「無い物は、無いです・是正できるものは、是正します・出来ないものは、出来ません」と回答してもらえばいいとお願いしました。
よく聞くと実際には有るのですが、解らないと「没有」無いになるようです。
ある意味では、とても真面目な会社なのです。
メーカーとは、色々と事前に打合せ確認はしていましたが、これは反省ました。
このようにして、2日間の監査が終了しました。
監査員から指摘いただいた事項を是正し報告書の提出に約1ヶ月間、メーカーもしっかり対応してくれた結果、無事に客先のベンダーに登録されました。