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ASEAN RYOKO No.238「タイ会社紹介(78):冷-温間鍛造~機械加工~熱処理の一貫生産メーカー」

ASEAN RYOKO

今回ご紹介するのは、ピントン工業団地内にあります冷・温間鍛造から機械加工及び熱処理までの一貫加工を手掛ける T社さんです。

日本に帰任されたお知り合いのMさんから、同社は日本では同業者とういうことで紹介していただきました。

日本では、耐熱鋼、電磁ステンレス鋼等、特殊鋼材の製造が主力とのことです。一方、タイ工場では特殊鋼自体の製造は行っておりませんが、材料ノウハウを活かした最終加工製品までの一貫生産対応が魅力の会社さんです。

さて、以下が T社さんの会社概要です。

  • 日本本社:宮城県
  • タイ拠点設立:2011年5月(稼働開始:2012年11月~)
  • 従業員数:約100名(内日本人 3名)
  • 事業内容:冷・温間鍛造と機械加工及び熱処理の一貫生産品の製造・販売
  • 主要顧客:自動車部品メーカー他

<主な保有設備>
(鍛造設備) 

  • 冷間鍛造プレス:400t×2台(内、加熱装置付き×1台 *温間鍛造用)、160t×1台
  • プレス機(抜き加工用):80t×1台
  • 熱処理炉:窒素雰囲気光輝焼鈍炉×1台
  • 切断機:高速丸鋸切断機×2台
  • その他:被膜装置、ショットブラスト×2台

(機械加工設備)

  • NC自動盤-42台(単軸・2軸、チャッカータイプ)
  • 洗浄機:炭化水素系(真空洗浄付)×2台

(その他)

  • 熱処理炉:2室真空炉×1台

(検査設備)

  • 三次元測定器、形状・粗さ測定器、真円度計、工具顕微鏡、硬度計、
  • HCメーター(保磁計)、金属顕微鏡、他
  • 部品検査装置:寸法自動検査機×1台

(認証取得)

  • ISO9001、ISO14001

<T社さんの特徴と強み>

●社内で冷・温間鍛造と機械加工及び熱処理までの一貫生産対応が可能
 →客先ニーズに合わせ、素材の選定、鍛造、熱処理、機械加工を組み合わせて
  最適な製造方案を設計、提案できます。
 →工程間搬送、納期調整などの工程管理等の無駄を省きコストダウンができます。
●鍛造の冷間、温間の使い分けと素材技術を活かし、難加工材料が加工可能
 →特殊鋼製造メーカーとしての経験、ノウハウが活かせます。
 (材料例)
 →オーステナイト系SUS(SUS304、SUSXM7他)
 →マルテンサイト系SUS(SUS403、SUS440C他)
 →フェライト系SUS(SUS430、K-M鋼他)
 →純鉄、Si 鋼
 →軸受鋼、炭素鋼、合金鋼(SCM415他)
 →工具鋼(SKD11、DC53)
 →合金(Ni 基、パーマロイ他)
●解析力、調査・分析力に長けています。
 →本社の応力分析ソフトを使った鍛造応力解析による新規開発、工程改善
 →ミクロ組織観察、成分分析、電子顕微鏡による破面観察、耐食試験
●社内熱処理設備で磁気焼鈍の受託が可能
 →2室真空炉の導入で着色のない処理ができます。
 →自社開発の保磁力計(HCメーター)で磁気特性を保証できます。
 →素材メーカーの経験、ノウハウ蓄積により、材料特性を熟知しています。

※今回ご紹介した T社さんにご興味のある方は、RYOKOの長井までご連絡をお願いいたします。きっとお役に立てるはずです。

長井タイ携帯:089-929-4348 *日本からは+66-89-929-4348
E-Mail: hideo-nagai@ryokosangyo.co.jp
HP アドレス: http://www.ryokotrading.co.th/