日本のものづくり会社紹介(79) : 信頼と実績で暮らしを豊かにする、めっき処理メーカ
今回、ご紹介する会社は広島県広島市に本社を置き、「品質第一」をモットーにお客様のニーズにお応えする日本バレル工業株式会社をご紹介いたします。
同社との出会いは10年以上前に遡ります。弊社が依頼しているめっき処理メーカーのU社が、電気亜鉛メッキの六価クロメートを三価クロメートへ切り替えるべく、全面改装の計画が進んでいる中、現在請けている仕事を他のめっき処理業者へ依頼しないとならなくなった折、手を差し伸べて頂いたのが同社です。U社と日本バレル工業の経営陣が「何かあった時には助け合おう」と会合などで話をされていた為、瞬間風速ではありましたが特に大きな弊害も無く切り替える事が出来ました。当然、設備を更新し終えたら元通りの商流へ切り替えたのですが、今でも当時の事は感謝しております。
さて昔話はこの辺にして、同社の強みはやはり生産キャパが大きいという事と、量産に適した設備をしている事でしょう。1971年に工場の設備を全面更新した折に広島では珍しい「全自動めっき処理装置」導入し、自動車メーカーなどから要求される量産に対し一早く対応。2005年には本社工場を増築し「全自動エレベータ式亜鉛めっきライン」を導入。最新設備による工程管理機能を充実させています。
研究・開発にも積極的に取り組んでおり、将来の電気自動車の普及に対応するべく軽量なアルミ素材のめっき処理や、ものづくり補助金を活用した合金めっきの事業を推進したりと、付加価値の高い分野へも挑戦しております。絶え間ない研究と技術・品質の向上に努めることで将来も存在感のある企業を目指しております。
提供サービスは「電気亜鉛めっき」「ニッケルめっき」「スズめっき」「無電解ニッケルめっき」などです。
●「電気亜鉛めっき」はコスト的に安価で色々な業種で採用されているめっきで、防錆・防食(耐食性)を向上させ、機能性(めっき後の二次加工性に優れる)や美観が向上します。
●「ニッケルめっき」は各種素地に対して密着性が良いので、様々な工業用めっきの下地めっきに利用されています。仕上がりのイメージは「鍵」を想像すると分かりやすいですね。
●「スズめっき」は導通性に優れ、ハンダ付けにも有利で電気・電子部品等へ多く用いられています。すずは他の金属と比べ毒性が極めて低く、一般的に食器や缶詰などにも利用されています。
●「無電解ニッケルめっき」の特徴は、膜厚が均一で厳しい公差にも対応出来ます。還元反応でめっきを析出しますので電気を必要としません。要するにめっき液が浸かる形状であれば、パイプの内面であろうと均一にめっきが付くのが特徴です。
以下、日本バレル工業株式会社の会社概要です。
- 本社 : 広島県広島市
- 創立時期 : 1954年12月
- 資本金 : 2,000万円
- 従業員数 : 47名 (2019年1月現在)
- 認証取得 : ISO9001 : 2015
- 業務内容 : 電気亜鉛めっき処理、ニッケルめっき処理、スズめっき処理、無電解ニッケルめっき処理等
- 業界 : 自動車関連、電気器具関連、建築関連、その他
<日本バレル工業株式会社の特徴と強み>
●複数のめっき処理が対応出来る(しかも生産キャパが大きい!)
●地域に密着した技術的フォローや納期フォローが出来る
●全自動機を導入しており、安定した品質管理や納期管理、量産対応が可能
今回ご紹介した日本バレル工業株式会社にご興味のある方は、菱光産業㈱ソリューションチームの宮本までご連絡をお願い致します。
TEL 082-942-1510
FAX 082–832–3359
E–mail info@ryokosangyo.cojp
(2019年11月5日)
電気亜鉛めっき処理
ニッケルめっき処理
スズめっき処理
無電解ニッケルめっき処理
<お知らせ>
ものづくり企業ポータル(サイト)をリニューアル致しました!
本格的には今年の 2 月からスタートしたので、まだ小さなサイトですが徐々に大きくしていきます。随時、掲載企業を募っておりますので是非ご検討頂きたく宜しくお願い致します。