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タイ雑感 (No.98) 熱帯タイの屋台寿司

ASEAN RYOKO

タイで私が住むサービスアパートの目の前には市場(タラート)があります。ここは通称「ナイト・マーケット」と呼ばれ、毎日夕方から夜の9時頃まで営業しています。

どこからともなく集まった業者が屋台を組み上げ商品を並べます。そして時間が来ると撤収するといったスタイルなので、日本のお祭りや花火大会などの夜店のような感じですね。

早朝に賑わう通称「時計台市場」は肉や魚、野菜などの食材が中心なのでこことは少し違います。私はここで野菜や果物、そして鶏の唐揚げ、焼いたソーセージなどの惣菜を買うことが多いです。

とにかく、安くて便利なので助かっています。

そんな「ナイトマーケット」ではいろいろな物が売られていますが、寿司の屋台も見かけるようになりました。江戸時代は日本も寿司は屋台で売られたといいますから、屋台寿司がタイに存在してもおかしくはないとも言えますが・・・。

しかし、タイは一年中暑い熱帯の国です。夜でも30度を越える気温の中、生ものの寿司を、しかも屋台で売られているのはどうかと思いますね。屋台ですから当然冷蔵設備はありませんし。

さて、並んでいる寿司を見てみると、日本のサイズよりかなり小さめです。赤や黄色など派手な色合いのものが並んでいますが、生魚はほとんどありません。

たまごやエビ、カニカマ、ウナギはわかりましたが、赤いつぶつぶのものは恐らくエビコでしょうか?また、シーチキンのようなものもあります。(写真参照)

生魚はタイ人もさすがに生ものは危険だと考えたのか、単純に生ものが嫌いなのか?

値段は1個6バーツ(約20円弱)と安いですが、タイ人感覚ではきっと高いのだと思います。実際に買って食べたことはないので、残念ながらその味についてのコメントはできませんが、見た感じでは決して美味しそうではありません。

聞いた話しによると、タイの寿司はまず酢飯を使っていないらしいですし、タイ人の苦手なわさびも入っていません。(酢飯じゃなく、わさびもなく、ましてや生魚じゃない寿司は寿司と呼べるのか?)

タイは日本と同じく米が主食です。また、ご飯の上におかずをのっけて食べる料理も多いです。もち米の上にマンゴをのっけて食べる「カオニャオ・マムアン」という奇妙な食べ物まであります。

ですから、ご飯(しゃり)の上にネタをのっける寿司もタイでは違和感がない?としてもやっぱり寿司は日本でしょう。

とはいってもここはタイです。今度、怖いもの見たさで屋台寿司にチャレンジしてみます。

生は怖いから、まずはカニカマからかな?
酢醤油に付けて食べたら結構いけたりして・・・。

2013年9月9日(日) 長井