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タイ雑感 (No.99) タンブンはタイ人の基本行動?

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タイの宗教ははご存知の通り仏教です。
タイ人の9割近くは仏教徒と言われているので、タイ人すなわち敬虔な仏教徒なんです。

仏教は約2500年前にインドで生まれた宗教です。お釈迦さまが創始者ですが、入滅した後いろいろな宗派に分かれ、その一部がスリランカ、ミヤンマー、タイなどの東南アジアに伝わりました。

タイに伝わったのは「上座仏教(小乗仏教)」で、日本は「大乗仏教」なので日本人が考える仏教とは少し違います。残念ながら私はその違いをうまく説明することはできないのでここでは省きます。

タイではお坊さんが托鉢する姿をよく見かけます。お坊さんはお金を稼ぐことも使うことも戒律で禁じられているので、一般の人々が差し上げた食べ物と寄付された物品のみで質素な生活を送っています。

私が住むサービスアパートにも毎朝決まった時間にお坊さんがやって来て、従業員が水や惣菜などの食べ物を渡すのが朝の風景となっています。

タイ人は「ブン(善徳)」を貯めることで良い人生が送れると信じています。

「ブン」が大きいほど戻ってくる結果も大きくなり、現世に戻ってこない結果は来世に持ち越され、永遠にその貯金を使い果たすまで人間は輪廻するとタイ人は考えます。

「タンブン」は通常、次のような行為らしいです。(中島マリン著:-タイのしきたり-から抜粋)

(1)お坊さんに食事や生活用品を捧げる。
(2)貧しい人にお金や食事を恵む。
(3)社会貢献のために寄付をする。(見返りは求めない)
(4)鳥や魚など籠の中に入っている生き物を解放してやる。
(5)先祖や亡くなった人の供養をする。
(6)お寺に行きお坊さんの説法を聞いて心を清らかにする。
(7)仏教の戒律を守る。

このようにみてみると、タイ人の行動の背景には常に「タンブン」があると言ってもよいでしょう。

写真は以前に通称時計台市場で撮ったものです。

子供がお坊さんの前でワイしてますね。
よく見るとサンダルを履いたままです。

通常はお坊さんの前では一般人は靴を脱がないといけないのです。
忘れちゃったかな?

2013年9月12日(木) 長井