業界のハナシ 第6回 管端フレア加工
管端フレア加工とは
パイプにルーズフランジを挿入して、専用の加工機を使いパイプ端部を拡げて刀の鍔(つば)のような形状にする事を指します。
溶接無しで端面にラップジョイントが付いたような形状になると言ったほうが分かりやすいかもしれません。
●フレア加工とラップジョイントの違い
フレア加工は、パイプの端部を拡げることでルーズフランジを取り付ける手法ですが、
ラップジョイントを使用する場合は、あらかじめパイプに溶接しルーズフランジを取り付ける必要があります。
フレア加工は溶接を必要としないため、非破壊検査のコストを抑えられ、施工時間の短縮が可能というメリットがあります。
一方ラップジョイントは、パイプとラップジョイントで異材質の組み合わせも可能なので、配管材の溶接性を補う手段としても使われます。
●配管設計
ラップジョイントを溶接により取り付ける図面の場合、溶接無しにして端部を「フレア加工」とすれば設計上の変更は完了です。
現状把握と問題点
現状把握と問題点をご説明します。
●現状把握
プラント配管では、0.5MPa以下の低圧配管でも10Kの差込み溶接フランジで施工されています。
これは以前の建設省仕様で規定されていた事が原因かもしれませんが、一般配管は50A以下がねじ込み、65A以上は10Kの溶接フランジ接合という考え方が浸透しています。
ラップジョイントを使用する設計は建築関連には多く見られますがプラント配管ではあまり使用されていないのが現状です。
●問題点
管端フレア加工は専用の加工機が必要なため外注に出さなければならない。または、ラップジョイントを自社で溶接してルーズフランジを使用する事になります。
菱光産業ができるご提案内容
当社では、管端フレア加工機を設備する配管専用工場と提携して管端フレア加工に対応しています。
配管専用工場での加工はフレア加工以外にも多様な加工に対応しております。
■バーリング加工
■グルービング加工
■プレハブ溶接加工
●特長
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- ルーズフランジを使用すると、取付ボルトを差し込む作業が容易になり配管時間短縮
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ステンレス配管にメッキのルーズフランジを使用出来ますのでコストダウン
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ラップジョイントを使用しないので溶接個所が減り、非破壊検査のコストカット
●納期
明細を問い合わせフォームよりご連絡ください。短納期の対応もいたします。
●ロット
1個から加工いたします。材料支給でも加工可能です。
●価格
明細をご連絡いただけばすぐに見積りいたします。
お問い合わせはこちらより
管端フレア加工についてのご質問・ご相談は下記よりお気軽にご連絡ください。
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電話:菱光産業 営業部 082-942-1510
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