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バルブのメンテナンス

お客さまの困った、困った

その日は私が出張先から戻る途中、会社から電話があり「帰りにA社へ行って欲しい」との連絡を受けました。

担当者が折り悪しく不在、代わりにご相談事の対応をお受けしました。
これから向かっても夜7時にはなるということでその日は断念していただきましたが、翌日も担当者は出勤出来ず、私が赴くことに致しました。

出発前に「お困り事」の内容を伺うと現在定期点検保修のため下記バルブのボンネットガスケット部をメンテナンスする依頼でした。
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*ガスケットはメタルでガスケットが接するボディ側と弁蓋側の機械加工の要請。
*当初、自社で試みられたようですが、うまくいかずメーカーに相談して欲しいとのこと。

うまくいかないとはどういうことなのか不明でしたが、さらにうかがってみると

*ガスケットを使って研磨剤でバルブ側の当たり面ボディ側(凹部)と蓋側(凸部)を研磨されたが、どうしても研磨出来ない部分が出来る。工場には機械加工する機器がないということでした。

そうなると

1.ガスケットの手配もしなければなりません。
2.さらに、グランド部のボルトを外してステムも抜かないと蓋部の機械加工は不可能です。

現場に向かいながら納期の確認をしました。
ガスケットは何とか間に合うことになり運搬もチャーター便で準備をしましたが、メーカーの保証を得るにはお客さまの納期に間に合いません。

今回は残念ながら断念いたしました。
お困り事の多くに「納期」の問題が出てまいります。ここの判断を間違うとさらに問題が発生します。

今回は早いご英断と対応を頂きありがとうございました。