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溶接継手の角度・シーニング加工

モーレツ!営業日誌

先日溶接エルボの角度加工の問い合わせをいただきました。

溶接継手の加工について、これまで弊社では多くの加工実績がありますので改めてご紹介します。

 

■エルボの角度加工

配管設計を行う過程で、既製品の 90 度や 45 度エルボを採用した場合、レイアウトによっては他の配管に干渉してしまうことがあります。その際に規格品以外の角度のエルボを使用すると、配管に傾斜を設け干渉を避けることが可能です。メーカーで一からの製作を依頼することも可能なのですが納期がかかる場合もあるので、納期が間に合わない場合は、既存の 90 度エルボや 45 度エルボからの加工が便利です。90度エルボを 89 度や 60 度に加工したい、45 度エルボを 30 度に加工したい…などのご要望に対応可能です。

↑89 度に加工したエルボ

 

■レジューサ・チーズのシーニング加工

厚み(スケジュール)が違う配管同士を溶接すると、内径に段差が生じてスムーズに流体が流れなくなり渦巻が発生し、管の内壁を傷つけるキャビテーションという現象が起きること
があります。また、開先先端部が合わないため裏波溶接ができません。そのため内径を削って開先先端を揃える必要があります。この内径を削って開先先端をそろえることをシーニ
ング加工といいます。
例えば、80A・スケジュール 40 のパイプと 50A・スケジュール 80 のパイプを接続する際、異なる口径を接続するために 80A×50A のレジューサを使用します。スケジュール 80 のレ
ジューサがあれば、口径が大きい側の内径を削ってスケジュール 40 に加工することによってパイプとスケジュールを合わせることが可能です。

 

■加工実績

・規格:JIS 規格、ASME 規格の溶接継手
・材質:ステンレス鋼、炭素鋼、合金鋼
・サイズ:15A(1/2B)〜
・厚み:S10、S40、S80、S160 など
・ロット:1 個から加工可能
・材料:弊社にて材料手配、材料ご支給でも加工可能

 

溶接継手の角度・開先の加工先をお探しでしたらお気軽に菱光産業までお問合せください。

 

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