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タイ雑感 (No.31) ヤドーンはタイの養命酒?

ASEAN RYOKO

私はお酒が大好きで、タイに来てからも毎日の晩酌は欠かせません。
タイビールの話しは以前、このコラムでもご紹介したので、今回はタイの屋台のお酒のことを書こうと思います。

前から気になっていた道路脇の赤や青の電飾ピカピカの屋台。
ドライバーに聞くと、「ラン・ヤドーン」だと言う。

ランとは店屋のことで、ヤドーンとはお酒の名前だということがわかりました。
なぜ、電飾ピカピカなのか? ヤドーン屋だとすぐにわかるからだとドライバーは答えます。
日本の散髪屋の赤白青のぐるぐる回転する標識?と同じようなものですね。

満を持して先週の金曜日、会社帰りに「ヤドーン屋」に立ち寄りました。
もちろん、ドライバーのトンさんが付き添いです。

ヤドーンは赤く光った液体で、自宅で梅酒などをつくるときに使うような大きいビンに入っていました。赤く光って見えるのは電飾の灯りに反射しているからですが、実際の色も赤っぽいです。

ビンの中には液体以外に何か入っています。
どうやら、薬草らしいですが種類はわかりません。

その薬草の種類によってヤドーンの種類があるのでしょうか、屋台には4種類ほどのビンが置かれてありました。おばちゃんに「チム・ダイマイ・カップ」と言って、まずは試飲させてもらいました。

味は甘くない養命酒のきついやつ。高麗人参でもつけているのでしょうか、独特の苦味があります。中国の白酒を飲むときのように、小さい盃に入れてクッと飲み干すのが一般的な飲み方のようです。

薄黄色のとうもろこし茶のような味がする水と交互に飲むのが身体に良いのだとか。
私はヤドーンを日本でいうところの「どぶろく」だと思っていたのですが、実は滋養強壮飲料だったんですね。また、食前に飲むと食欲が増す効果があるとか。(タイのシェリー酒か!?)

しかし、試飲したものはどれも同じような味だったので、結局ドライバーのトンさんに選んでもらうことに。店のおばちゃんは柄杓ですくって、使い古しのリポDサイズのビンに入れてくれました。

トンさん曰く、これは腰痛に効くとかで腰をぐるぐると回す仕草をしています。
約100mlで25バーツ(約65円)、ビニール袋に入った水付きです。

せっかく買って返った「ヤドーン」、自宅にはそのままの状態で置いています。
さて、どうしたものか??

2012年5月7日(月) 長井