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タイ雑感 (No.37) タイの大洪水、その後

ASEAN RYOKO

先週、アユタヤ地区の工業団地を訪問しました。

訪問したのは、「HI-TECH工業団地」と「ナワナコン工業団地」の2箇所。
どちらも昨年のタイ大洪水で大きな被害を受けた場所です。

10月中旬頃から工業団地内に大量の水が押し寄せ、水位は最高で2mを超えたといいますから、工場建屋の1階部分は完全に水没してしまいました。

電信柱の色が変わった部分を見ると当時の水位がよくわかります。(写真参照)

水が完全に引いてからも、工場の修復、設備の修理・入れ替えなどで操業が再開されたのも最近のことです。私が訪問した2社とも操業が再開されていましたが、中には操業再開を断念し撤退したり、違う地域に移転された会社もあるとのことです。

工業団地をまわってみますと、残骸設備が雨ざらしの状態で積み上げられている光景も見られました。訪問した会社でその当時のお話を伺ったのですが、当事者にしかわからない想像を絶した苦難の連続だったようです。

水没した金型を守るため、毎日ボートに乗って工場に行っては水面から頭を出した金型に防錆油を塗ったとか。そのご苦労が実り、金型全数を守ることが出来たとのこと。「今では普通に話せるけど・・・」と言われたのがとても印象的でした。

タイ政府が工業団地の周りに防水壁を建設することになっていますが、若干遅れ気味との報道もあり、自衛のため独自で工場の周りに防水壁や排出ポンプを設置する会社も多いようです。

昨年は東日本大震災や原発事故など歴史的な大災害が起こりました。
今年は何事もないことを祈るばかりです。

2012年6月18日(月) 長井