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タイ雑感 (No.62) 屈強なミヤンマー人?

ASEAN RYOKO

ここ最近、朝夕の通勤時間帯の交通渋滞がひどいです。

特に工業団地の入口付近がひどく、昼間なら入口から会社まで20分かからないところが、40分以上かかることもあります。

中国+1によりタイ進出企業が増えたことに加え、昨年のタイ洪水で安全な東部地域への進出を選ぶ傾向が強くなったためと考えられます。

工業団地には新しい工場が続々と出来上がっています。昨年の会社立ち上げ当初はシーラチャーの自宅を7:00に出て8:00に間に合ったものが、6:50出発になり、この前から6:40にしましたが、それでも週末は間に合わないこともあります。

6:30出発にするのが安全ですが、往復3時間はつらいですね。
車の量が増えているのにもかかわらず、道路インフラや整備は遅れています。

特にピントン前の道路はひどく、穴ぼこだらけで、これも交通事故が増加している原因のひとつだと思います。

先日、社員が配送途中に人との接触事故を起こしました。
人とぶつかったとの一報で一瞬青ざめてしまいました。

「相手の怪我の状況は?警察への連絡は?病院には連れていったのか?」等々、
焦りながら電話連絡を受けたスタッフに質問を浴びせかけました。

スタッフは「保険会社と連絡を取っていますから」と一言。

私がまず聞きたかったのはぶつけた相手の状態と対応であったのに、どうもちぐはぐ。何度も聞くと、相手はミヤンマー人でワークパミットを持たない不法就労者だったため、警察に連絡されるとまずかったらしく、むくっと起き上がってその場を立ち去った様子。

事故現場に行くと、ぶつけた本人はなぜか笑顔。(これがタイ人の笑顔の種類のひとつ)
トラックはフロントガラスに亀裂が入り、ボディーもへこんでいる。

これで、ぶつかった人が無事なわけないだろう?
「むむむ、ミヤンマー人は不死身か?」

少し肘に傷を負ったが、マイペンライだと言う。(携帯の写真まで撮ってある)
ミヤンマー人は走ってくるトラックにも負けないほど頑丈なのか?そんなはずはない、絶対に。

社員の言い分は、ヘッドフォンで音楽を聴きながら歩いていて、クラクションを鳴らしたが気づかず、路上に飛び出してきたミヤンマー人が悪いと。

結局、ミーティングで社員全員に仕事中、通勤中の運転には十分に気を付けるように言うしかありませんでした。

とにかく、危険を察知したら、クラクションより先に停止せよ!とも。
タイは人より車優先。自分の安全は自分で守るしかない・・・らしいです。
普通の人は車には勝てません。皆さん気を付けましょう!

2012年12月15日(土) 長井