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ASEAN RYOKO (No.53) ミヤンマーの翡翠(ヒスイ)のお話

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翡翠(ヒスイ)とは日本古来からの勾玉(マガタマ)などの装飾品として用いられた緑色の宝石ですね。

中国や中南米(インカ文明)でも古くから人気が高い宝石であり、金以上に珍重されていました。

ヒスイは漢字では「翡翠」と書きますが、「翡」は赤、「翠」は緑の意味の中国漢字らしいです。実際、ヒスイには緑以外にも、白や黒、紫、オレンジなど色合いは豊富です。

どうして、今回ヒスイの話しになったかと言うと、1/18付日経新聞でミヤンマーのヒスイの記事を読んだからです。「ヒスイに中国マネー」「ミヤンマーで長者続々と」の見出しが。

ミヤンマー特産のヒスイを中国人が金にものを言わせて買い漁っているといいます。
記事を抜粋して内容を紹介します。

 
“ミヤンマーが世界最大の産出量を誇るヒスイは、長く政府が採掘や輸出を事実上独占していました。1990年代以降には、段階的に民間参入が認められるようになり、最大産地のマンダレーで加工産業の集積が進みました。そのマンダレーの市場で目立つのは中国から訪れた仲買人です。加工しやすい原石の買い付けが主で、高価なものは碁盤ほどの大きさで1個約6000万円するという。”

 
赤珊瑚の密猟のため、中国漁船が小笠原諸島近海に大挙して押し寄せたのは記憶に新しいですが、中国人の金儲けに対する情熱はハンパありません。(バブル期の日本人の比ではない)

2013年度のミヤンマーのヒスイ輸出額は前年比3倍の約1200億円。同国の総輸出額の1割に相当し、内9割は中国向け。また、ヒスイ単価も10年前の100倍以上になっているらしく、ミヤンマーのヒスイ関係業者はその恩恵を多いに受けています。

最近、ミヤンマーでは高級住宅を新築し、高級車を何台も乗り回す、いわゆる「ヒスイ長者」が続々と誕生しています。軍事政権化にあったミヤンマーは、欧米の経済制裁で国際的孤立を深め、中国に接近していました。

2011年の民主化後は西側諸国との関係も改善され、表向き中国との距離を取りつつあります。しかしながら、地政学的にもインド洋に面したミヤンマーを中国が手放す訳がありません。

日本がアジアのリーダーとして、東南アジア諸国との関係及び中国をどう牽制していくかが問われます。

2015年1月26日(月) 長井