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ものづくりQ&A <15> 「ボール盤とは?その3」

ものづくりQ&A

今回もボール盤の特徴について解説致します。

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(5)多頭ボール盤
一つの台に、直立ボール盤あるいは卓上ボール盤のコラムから上の部分を数台並べたもので、各主軸頭は、それぞれ単独に操作されます。

一つの工作物にさまざまな寸法の穴をあけたり、穴あけ、リ-マ仕上げ、ざぐりなどの作業をするときには、各主軸に工程順の工具を取り付けておき、主軸回転速度や穴の深さなどをセットしておくと作業能率がよいとされます。

 
(6)深穴ボール盤
クランク シャフトなどの油穴のように、深い穴をあける専門のボール盤です。
主軸の向きによって
1.  立て形
2.  横形
3.  傾斜形
4.  可変形
がありますが、立て形、可変形は、穴径の小さなものに、横形は穴径の大きなものに効果が大きいです。また傾斜形は専用機に多い様です。

 
(7)ガーダ ボール盤
ベースがガーダ(はり)構造となっていて、水平移動ができるボール盤です。ガーダは、床に置かれたレール上を移動し、ガーダにのったサドルがこれと直角方向に移動します。

サドルにはコラムが立って、コラムから上はラジアル ボ-ル盤と同様になっていて、ガーダ ボール盤は、車両、造船、建設などにおける大形工作物の加工に適しております。

 
次回は工具の取付についてご紹介いたします。